Chaos Monkeys -- サルたちの饗宴
6月にやっていたハヤカワの半額セールで知って買った。上までしか読んでないけど、超面白かった。
著者は、元ゴールドマンサックスのクオンツで、金融危機のあと西海岸の広告系スタートアップに転職する、いろいろあってY Combinatorから出資を受けることに成功!スタートアップを立ち上げる、さらに立ち上げた会社はTwitterに買収されつつ、FBの広告部門のプロダクトマネージャーになる。実名がぼんぼんでてくる。ポールグレアムとかサムオルトマンとかでてきます、最高。 シリコンバレーの実録物が大変好きなんだよね…。Twitter創業物語(https://amzn.to/360ApQ7 Chaos MonkeysでもTwitterは重要なプレイヤーである )、ザッカーバーグのやつ(これはいまいち)、Googleのやつ(In the plex, グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へhttps://amzn.to/2TlGDHq )しかり。金融出身からなのか、実力とはったりでのし上がる感じがウルフオブウォールストリートとかMoney Shortみたいな雰囲気がある。
最初の書き出しが、FBのシニアマネジメントのミーティングで、自分の考えたプロダクト戦略をZuckに承認をもらうところからスタートする。大企業でどうやってプロダクトマネジメントが進むのかはずっと興味があったのだが、実務面が見えて興味深かった。
出版は2016年6月。トランプ大統領誕生の前で、全体的に楽観的、享楽的。プライバシーやデータに関してものんきな感じ。時代やなー、このあとケンブリッジ・アナリティカ (2017年5月)、ZuckのTestimony(2018年4月、結局何回されたんだ) と時代の流れが変わりはじめるのであった。GDPRも2018年5月だ。Facebookの感じの悪さは書かれているけどね。
ほぼ HBO Silicon Valley で見た話ではある(元ネタのひとつであろう)。ただしこちらの会社は買収されるし(Pied Piperはがんばって続ける)、現実の会社なので Tech Crunchとかに当時の記事がある。リアル~。
HBO Silicon Valley みたいなテレビシリーズより全然読み進められて、自分は文字ベースのほうがあってるというのを今更理解した。
後半も読んだら書き足します。